形成外科について
子どもの形成外科について
ホクロ・イボ・瘤腫について
アザについて
陥入爪(まきづめ)について
眼瞼下垂について
やけどについて
 






 
子供の形成外科について(宇田川晃一)

 形成外科医としての40年のキャリアの中でも、子供の手術と長くかかわってきましたので、子供の形成外科診療についてご説明します。

 子供の形成外科診療についてご説明します。転んだりぶつかったりの顔面外傷や手足の切り傷、やけどなどの治療の他に、形成外科の重要な分野として先天性の形態異常を修正する治療があります。

 唇裂・口蓋裂、先天性下口唇麻痺(口角下制筋欠損、顔面神経下顎縁枝麻痺)、耳の先天異常、手足の指の先天異常、あざ・ホクロなどの腫瘍を手術によって治療します。

 口唇・口蓋裂は、生まれてくる子供の400~500人に1人。 先天性下口唇麻痺は、生まれてくる子供の160人に1人と言われていますが、この内には自然に治る子供も含まれています。 口唇とゆびの病気は生まれつきの病気の中では多くみられる病気です。

 治療は、それぞれ適した時期に手術をして出来るだけ正常な状態に近づけて行きますが、その程度によっては成長に合わせて数回の手術を必要とする場合もありますので経過を診ながら治療をしていきます。




 ホクロやイボは、体表面のいろいろな所に、いろいろな大きさのものがあります。ホクロの手術は、大きさとどこにあるかによって、手術方法が決まります。 診察の上説明します。

 基本的な手術方法は、局所麻酔を注射して木の葉型に切除したあとに、ていねいに縫合して終りです。時間的には15~30分ぐらいです。通常ですと翌日の診察で問題なければ、翌日からキズをシャワーに濡らしても大丈夫です。抜糸は顔は1週間後、その他の部位は2週間後です。但し、2ミリ以下の小さいものは、まるくくりぬく手術か電気メスで焼く手術を行うこともあります。 手術後の過ごし方は、手術時に詳しくご説明します。ご心配なことがありましたらスタッフにお尋ねください。切除したできもの(腫瘍)は、悪性(がん)ではないか確認のために組織検査を行います。

 手術の傷跡はありますが、その傷を目立たなく行うのが形成外科の仕事です。始め、キズは赤味があり硬いです。数ヶ月かけて、白く柔らかくなります。男性はヒゲ剃りの邪魔になったり、女性はメイクの時に気になるなら手術をすすめます。高齢者では、悪性化することも多いです。早めに除去をしましょう。





治療方法は、小さいものは切り取ってきれいに縫い縮めます。縫いよせられない黒く大きいものは皮膚移植をしたりします。



陥入爪(巻き爪)について

 指の爪が肉に食い込んで痛みがあったり、赤く腫れている状態を「陥入爪」といいます。
足の親指が痛む場合が多く、治療が必要です。毎日靴を履き、活発に動く小学生、つま先に力が加わるスポーツする学生、いつも窮屈な靴を履く女性、爪が硬くなる高齢者の方にも多くなります。形成外科での治療は手術で生えてくる爪の幅を狭くする方法があります。手術後の痛みや靴が履けない期間がありますが、その時期を過ぎると快適です。都合の良い時に手術をしましょう。未成年の方は保護者と一緒に診察を受けましょう。


眼瞼下垂(がんけんかすい)について

 眼瞼下垂の多くは、上まぶたを挙げる筋力が弱くて目が半分くらいしか開かないので、上まぶたの筋肉を短縮してまぶたが挙がるように手術します。加齢とともにまぶたが垂れ下がってくる老人性眼瞼下垂は、たるんだ上まぶたの皮膚を切り取り黒目が多く見えるようにして老けた感じを改善します。肩こりや頭痛が眼瞼下垂の原因の一つかもしれませんが、上まぶたの手術をしたら肩こりや頭痛が無くなるという約束はできません。「見た目」の改善が第一目的です。上まぶたは顔全体の印象に大きく影響しますので、専門医に詳しく相談してから手術を受けましょう。


やけどについて

 ヤケドのときは、深さでキズの治る期間がおおまかに決まります。1度と言う水疱のない赤いだけのヤケドは、1週間ぐらいで治り傷跡は残りません。水疱ができる、2度の浅いヤケドは、2週間ぐらいキズが治るのに時間がかかります。この場合、キズは残りますが1年ぐらいたてば目立たなくなります。ここまでは皮膚の浅い所までのキズですから、痛みは強いです。なぜなら、皮膚自体で痛みを感じるので、これ以上深いヤケドのときは、あまり痛くありません。2度の深いものと3度のヤケドは醜いキズを残します。また、治るのに1カ月以上かかります。


そのほか、ご心配なことがありましたらご相談ください。

 


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